なにかを決める。

「日々は決断の連続」とどこかで聞いたことがあります。

人の1日の決断回数は決まっている?

人は1日当たり35,000回の決断が限度のようです。

それ以上の回数になると決断疲れという症状が起こります。

  • トレードオフを行う能力の低下
  • 判断の回避
  • 衝動買い
  • 自己調整機能の低下

しかし、人は1日に35,000回以上の決断を行っています。

進学、就職、転職、結婚、離婚といった人生の転機となる大きな決断があります。このような決断は1日で何回もすることはないでしょう。

しかし、朝ごはんに何を食べよう、何かお菓子を食べよう、どの服を着よう、本でも読もう、映画でも観よう、眠いから二度寝しよう、早く仕事を片づけて家でゆっくりしようといった小さな決断は日々数え切れないほどしています。

この小さな決断は大きな決断に繋がることもあるでしょう。

うつ病との関わり

私の経験をご紹介します。

症状が重くなると「なぜ?」「どうして?」「これからどうしよう?」といった後悔や不安な気持ちが押し寄せてきます。これらのことを考えるごとに1日当たりの決定回数は減少します。結論が出ない、答えが無い問題をグルグルと頭の中で考え始めると35,000回くらい楽勝で超えられます。内何回同じ事を考えているかは不明ですが・・・。また、日常の動作の一つ一つが細分化され決断が必要になります。布団から出ようか、外へ出ようか、家に居たままで良いのか、今日は食事をどうしようか、服は着替えようか、仕事を休もうか、ゴミを出そうかなど今まで無意識的に出来ていたことができなくなってしまうのです。そうなると、朝通勤する時点で1日の限界である35,000回くらいの決断はしているのかもしれません。カウントしたことがないので真偽は不明ですが。しかし、うつ病の症状と決断疲れに似た症状はあると思っています。食生活は乱れ、仕事中も集中力にかけ、生活リズムは乱れ、ストレス発散のため衝動買いをする。これらのことは決断疲れが原因だったのかもしれません。

ミニマリストとして

部屋にモノが溢れていた当初、まずは1日時間を空けて試しにモノを減らそうと考え、部屋にあるモノを1つずつチェックして手放していきました。その日が終わると頭が鉛のように重たかった気がします。最初はサクサクと手放す判断をしてさぁモノが減るぞと張り切っていたのですが、夕方ごろになるとモノを見る→直感的に判断→ゴミ袋or保留スペースにと機械的に動いている自分がいました。結果的に、部屋はまだモノで溢れているものの大量のゴミ袋があるという謎の現象に遭遇。ただ疲れたという思いが残ってしまいました。ゴミ袋に入っているモノの多くは衝動買いをした、気分で買ったなど思い入れが全く無いモノでした。モノを増やすのは簡単ですが、手放すには時間と体力が倍以上必要なのだと実感した瞬間です。また、いかに自分の感情や行動をコントロールできていなかったかを痛感した瞬間でもありました。

まとめ

うつ病の症状改善のため私はなるべく決断回数を減らすようにしています。例えば、チェックリストを作成しておき、それを見れば朝に何をするか、昼に何をするか、余暇に何をするか分かる状態にしています。また、習慣化も1つの武器になると考えています。何も考えずに身体が勝手に動いている状態をつくれると決断の必要はありません。また、後悔や不安など答えがない問題や感情に対してはノートに書きなぐって時間を置くようにしています。判断の先延ばしになることもあるのですが、後日読み直してみると何を悩んでいるのかと思うことや、すでに解決していることが意外と多くありました。

「日々は決断の連続」過去の自分を変えることはできませんし、将来の自分がどうなっているのかわかりません。今何をするのかが積み重なって将来の自分が出来上がると考えると日常的に決断疲れの状態になっていて今の決断を大切にできないことが一番怖いのかもしれないと感じています。