シンプルな生活は心地いい。
はじめに
私は「うつ」であると同時に「発達障害グレーゾーン」でもあります。可能な限り一人になりたい、頑固で自分のルールに沿って行動したいタイプです。コミュニケーションは疲れるので最低限がベストです。納得できないルールには不満を感じます。
「一人で静かに暮らしたい」
それが理想でした。こんな私がミニマリストを目指してシンプルな生活を始めて良かった点をご紹介したいと思います。
何が良かった?
自分のルールで生活できること
モノを手放す基準や日々の過ごし方のパターンをつくることで全てがアンダーコントロールになりました。
手放す基準を決めれば自動的にモノを手放すことができます。日々の過ごし方のパターン化も、人付き合いは少ない方で仕事以外に急な予定が入ることが少なかったため比較的容易でした。
自分時間=自分との約束として最優先で守るようにしています。
快適空間が確保できたこと
モノが減ってくると部屋の余白が多くなります。引っ越し直後は部屋が広く見える感覚に近いです。私は趣味が読書なので広い空間があると部屋の快適さが格段にアップします。寝てよし、座ってよし、立ってよし、運動してもよしの空間はベストです。モノが少ないので掃除もラクになるというメリットもあります。
ストレスが溜まりにくくなったこと
理由は不明です。空間的な余白が多くなるためか、未読本を読まなければという焦燥感がなくなったからか、服のコーディネートを考える時間を減らしたからか・・・。自由時間が増えたことは大きな要因の1つだとは思います。
心の余白を埋めるためにモノを増やしていたと気づいたこと
モノを手放す過程でなぜこれを買ったのか考えてみると大半がストレス解消の衝動買いだったり、見栄のために買って使っていないモノばかりでした。私の場合、書籍が非常に多かったのですが、書籍に囲まれていることで知的満足感を得たような気持ちになったり、キレイに並んだ背表紙を見て満足していました。また、人と話さない分、本を通じて他の人の考えを学ぼうとしていたこともあります。今考えると謎な行動です。
他の人といる時間も悪くないと思えるようになったこと
モノを手放して、心も軽くなり、時間のゆとりが出てくると、不思議なものであれだけ一人でいたいと思っていたにも関わらず、他の人と話すちょっとした時間が楽しくなりました。今までの自分の狭量さに驚愕したことも多々あります。しかし、それに気がついて行動に変化があれば人として少しは成長できたのだろうと自己肯定感も上がりました。
まとめ
シンプルな生活を始めてから一人では何もできないなぁと考えるようになりました。
モノを手放す過程で、
- これを作るためにどれだけの人が関わっているのだろう?
- これを買ってから手元に届くまでにどれだけの人が昼夜働いているのだろう?
- これを買ったときに店員さんしんどそうだったなぁ。
などと思いを馳せる瞬間がありました。そう考えていると今自分が仕事をしている、私生活で何かをしているだけでも意外と誰かの役に立っているのかもと思えるようになり気分がラクになりました。
一人で静かに暮らしたいと書きましたが、ただ自分で檻に入って鍵を閉めて安心していただけなのかもしれません。「井の中の蛙大海を知らず」状態です。しかし、シンプルな生活を始めてようやく少し上を向いて、「されど空の青さを知る」心境に近づけたのかもしれません。いい大人が何を今更とも思うのですが、ようやく実感として骨身に染みるためには必要な過程だったのだのだと思います。