考えても答えが出ないのなら考えなければいい!?

おはようございます。こんにちは。こんばんは。

はじめに

世の中の変化が激しくなって仕事や人間関係も変化して、それに上手く適応しなければと思い詰めました。自分自身のペースに合えばという但し書き付きではありますが以前は環境変化に適応することは楽しみの1つでした。しかし変化が急激になり手に負えないと感じた途端楽しむことが難しくなりました。元来のマイペースな性格も災いしたのかもしれません。

考えることを放棄していた時期があります。頭で期待する理想と現実のギャップに心が押し潰されるのではないかと恐れていたのです。余裕が無くなり考えることを止めて目の前のことに集中することでしか心の均衡を保てませんでした。

考えを放棄してみて

当時頻繁に思い描いていたのがチャップリンの映画「モダンタイムス」です。利便性、快適性のため自分の意思でやっていたはずが、いつの間にか主導権を握られているそんな感覚だったのです。そして次のような目標を立てました。

「この際感情は極力排除してタスクを処理する機械になってみよう。」

冗談のようですが本当です。消極的な判断に基づく目標であったことは確かです。実際に考えを放棄して機械のようになってみると良い点と良くない点が浮上してきました。

良い点

作業効率が上がった

目標は達成できました。感情を排除して理性的、合理的にものごとを進めるようになりました。作業効率は急上昇です。集中力も向上したように思います。自分がどう感じようが周りがどう感じようかお構いなしです。目的のためなら手段は選びません。自分がもつテクニックは総動員しました。目標達成に邁進する日々が続きました。

動揺しなくなった

変化に伴う焦りや不安といった感情に鈍感になりました。すると日々のあらゆる出来事に対して焦りや不安を感じる機会が減ってきました。メンタル的に強くなったと思いました。それはそれ、これはこれと気持ちの切り替えが瞬時に行えるようになり感情的にならず問題解決する手段を手に入れました。

良くない点

問題を先送りしているだけだった

変化に伴う焦りや不安に鈍感になったのは変化を拒んだからです。短期的視野に立ってメリットデメリットを比較、デメリットが勝ったらもう考えないというルールを自分で作っていました。業務上必要な変化については拒むことができないケースが多いため仕方なくなんとなくこなしていました。楽しみなんて微塵も感じません。

このような行動の結果として変化に適応する機会を失うこととなりました。自分から成長機会を放棄したのです。

人生への充実感が減った

やらなければならないことや指示されたこと、言われたことが大半になったとき時間はアッという間に過ぎ去ります。その割には何の手応えもない。朝起きて仕事に行って帰宅して寝る。朝起きて・・・という繰り返しの日々になりました。

その時期に何をしていたか?と問われても答えに窮してしまいます。仕事でやったことしか答えられないのです。皮肉にも心を守るために考えることを止めたはずが、より心が荒んでしまうということになりました。

自分らしさを失った

アイデンティティを失いました。考えることを止めて機械のように対応していたら平均的な人間が出来上がりました。感情面での能力が低下した分平均よりも下だったのかも知れません。

また自分の価値観とか大切にしていたこととか楽しかったことを思い出すことが難しくなりました。何がしたいの?という問いに答えられないのです。周りが求めているだろう答えを推測して述べて反応を見るということをしていました。正解だったら相手は満足してくれます、不正解だったら正解っぽいところに到達するまでヒアリングを続けます。結果的にこれもストレスが溜まることになりました。

まとめ

以上を踏まえて私が得た教訓は考え続けなければ人間性が崩壊してしまうということでした。本当にしんどいとき、ツラいとき、その気持ちを誰とも共有できないときは考えずに目の前のことに集中することは必要だと考えます。ただ、やはりそれは一時的な回避行動に過ぎないとも思えるのです。余裕ができると押さえつけていたこれらの感情が爆発します。そしてまた考えることを止める。この繰り返しに私は疲れてしまいました。

答えが出ない問題を考え続けることには膨大な体力と精神力を使います。今はないかもしれません。しかし自分でしっかりと考えて判断する目と能力が欲しいと思ったのです。

うつという症状がある中で考え過ぎることは再発のリスクを含んでいます。そのため考えることに制限を設けていたのではないか?それを理由にして避けているだけではないか?本当に考え尽くしたのか?という疑問が次々に湧いてきました。このように考え始めるとワクワクしてくる自分がいました。環境変化に対しても肯定的な気持ちで挑もうと思えるようになりました。

本当にベストを尽くして考えたことがなかったのかもしれません。しかし、答えのない問題を考え続ける経験が少しだけありました。うつ病の再発予防策を考えたり、シンプルな生活を志すためにすることを考え続けることです。しっかり考えてベストだと思うことを形にして実践する。失敗しても改善してやり直すのです。

以前は環境変化に適応していかなければという気持ちから焦りや不安、なかば義務感がありました。今では自分が考えることを形にするためにはどうすればよいのかと考えるようになりました。そうなると心の均衡を保ったまま楽しい状態を維持できるようになりました。

 

ここまで読んでくださりありがとうございます。何かの一助になれば幸いです。