良くない考えに染まってしまう。

おはようございます。こんにちは。こんばんは。

「普通」「常識」だと思っていた考え方がうつ症状に与えた悪影響とミニマリストを目指してから感じた変化について体験談をご紹介したいと思います。

認知の歪み

うつ症状に悪影響を与えた正体の1つがこの「認知の歪み」にあります。

Wikipediaでは以下のように説明されています。一部抜粋してご紹介します。

認知の歪みとは、誇張的で非合理的な思考パターンである。これらは精神病理状態(とりわけ抑うつ不安)を永続化させうるとされている。こういった思考パターンは、その個人に現実を不正確に認識させ、ネガティブな思考や感情を再強化させうるとされている。バーンズは、気分や感情は事実ではなく、逆に「歪んだ考え方がマイナスの気分を生み出す」と述べている

 認知の歪みの手強い所は

  1. 認識することが困難である点
  2. 認識しても改善が困難である点
  3. 症状が深刻化・重症化すると取り除くことがより困難になる点

にあります。

1点目について、考え方のクセは生きていたらいつの間にか身についているものです。慎重に考える人、批判的に考える人、楽観的な人、相手を思いやる人など様々です。身につくといいましたが、これは環境や場所、状況、場の空気によって変化します。家族、恋人、友人、知人、同僚、上司など相対する人によって態度や対応の仕方を変える人は多いと思います。これらは誰に教えられることもなく自然と習得している人がほとんどではないでしょうか。自分なりの処世術とも言えるかもしれません。日常何気なく考えていること自体が歪んでいるとしたら無意識的に認知の歪みを強化しているかもしれないです。

2点目について、思考パターンは過去の思考や経験の蓄積であり常識です。そのため、他人に指摘されても素直に受け入れられる心持ちがないと、改善困難です。また、長所が短所の裏返しとも言われるように、認知の歪みが自分の強みと結びついている場合、改善はより困難を極めます。

3点目について、うつ症状が重くなると、悲観的、憂鬱気分になります。昼夜逆転していると、夜に考えごとをするので、あまり良い考えは浮かびません。そうなるとネガティブな思考パターンが固定化されてしまって、あら不思議、立派なネガティブ人間の出来上がりです。しかも、自分の状況に気が付かず習慣となっていき、負のループに陥ります。認知が歪んでいるかも分からず、改善のための行動もとれない状況に陥るのです。

ミニマリストを目指してから

時間の余裕を見て他の見方はできないだろうかとゼロベースで考えるようになりました。他の人の考え方をコピーするというのでしょうか。自分の思考を素直に受け入れず一度疑ってかかります。一例をあげると、ネガティブな人だったらこう考えるかな、ポジティブな人だったらこう考えるかな、同僚だったらこう考えるかな、尊敬するあの人だったらこう考えるかななどの視点を持っています。

自分にとって必要がないモノを手放すという習慣ができてから、考え方に執着することが少なくなりました。イラッとくる言葉を向けられても一度受け入れる。そして、自分なりに相手の考えに寄り添ってみるということができるようになりました。ただし、パワハラに近いものは受け入れる必要なしです。同情の余地なしで通報しましょう。

ゼロベースで考える事でうつ症状も重症化のリスクが下がってきました。私の場合、このままではまずいというラインがあるのですが、いつも自分を疑っているからなのか、その感情や考えを持ち続けても良いのかと自分に問いかけてみて「否」とどこかで思っているのであれば一度手放す。そういうことを繰り返しています。

 まとめ

認知の歪みはネガティブな感情を再生産して増幅する点で厄介な存在です。同時に今の自分を形づくてくれた立役者なのかもしれません。そう考えると少しかわいい奴とも思えます。

今うつで何もかもがしんどい人はたくさん寝て下さい。認知の歪みはそういう時にどんどんネガティブな自分像を強くしてしまいます。考えないことが一番です。そして、少し回復してきたら、これからどういう考え方ができたら幸せになるのかぼんやり考えてみて下さい。ネガティブな自分が出てきたら一旦停止。ゲリラ豪雨のようなものなので止むのを待って下さい。そして再開。

私はこのようにして少しずつ前向きにものごとを考えられるようになりました。まだ認知の歪みも持ち続けているのでしょう。ただ、全てを疑っているので修正してやると発奮しています。考え方に良し悪しはないのです。ただ、ネガティブな考え方が再生産、増幅されることは自分の状況を悪化させてしまう。これは自分で自分の首を締めている状態で良くないです。一度手放してみましょう。