心に存在する穴の正体。

おはようございます。こんにちは。こんばんは。

 

私は以前からアイデンティティや価値観というものが希薄もしくは持っていないのではないかと疑問を持っていました。うつ症状が悪化したり長期化する原因もアイデンティティや価値観の不在ということで説明できそうなのです。

何を目指しているのかわからない。しかし生活していて不安や緊張、ストレスが溜まっていく。場当たり的に解消は出来るものの心にぽっかり空いている穴は何をしていても塞がることはない。マイナスを0にする作業は得意になる一方で、プラスに転じる方策や行動を起こさない、起こせない結果周りに振り回されることになる。そしてもっと自分のことがわからなくなりストレスが溜まっていくという悪循環に歯止めが効かなくなるのです。

うつ症状で長期間悩み続けた結果このように考えるようになったのではないかとも思います。うつ症状に悩み、認知が歪んでいるのではないか、過去のことが何か影響しているのではないかと原因を分析し、自分という存在を細切れにしていくうちにどんどん何が自分を構成していたのかわからなくなってしまったのではないか。そんな思いが浮かぶこともあります。

価値やアイデンティティは人によっては意識しなくても問題なく生活できるのでしょう。寄る辺もなく、何かをしたいという意思も行動力もなく、ただいたずらに日々を過ごしている感覚に襲われるときに一人でいるとどうしても悪い方向に思考が向かいがちです。そんなときに少しでも前向きに人生を捉え直すには価値観という宿り木が心の中にあるかないかで大きく違います。心の視線が少しでも前に向ける何かがあることは人生の充実度に大きく影響するように思います。

ネガティブでもポジティブでもない心の真空に長い時間浸っていると無用感が湧いてくることがあります。個人的にこの無用感が最も再発リスクを高めると考えています。他人からも自分からも期待されることなく生きる目的を失っている。しかし心身の調子はいたって普通というときにふと浮かんでくる感情です。目の前の問題が片づいて、次の新しい目標やワクワクすることを追い求めれば良いのにそれが出来なくなります。

アイデンティティや価値観を考えること無く目の前の問題に取り組み続けた結果待っていたのが無用感というものでした。これからは無用感をどのように取り除いていくのかという戦いになりそうです。

 

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