心の病は気から・・・そんなことある?

おはようございます。こんにちは。こんばんは。

はじめに

うつ病ASD自閉症スペクトラム症)と一緒に生活を始めようと決めてから不安感、焦燥感、孤独感や無力感のようなものが心に浮かぶことがあります。前に進んでいるのか後ろに進んでいるのか分からない。広大に続く真っ暗な場所を歩き続けているような気がして時々恐ろしくなります。

そういう感情は誰しもが抱いている。そう片づけてしまうこともできます。しかし実際に生きる力が失われた状態が継続すると本当に同じ感覚なのか分からなくなります。

そういう、気の弱さ、自信の無さ、経験・能力不足、メンタル力の差があるから心の病になったのだと仰る方もいました。本当にそうなのでしょうか。根性論で解決するのでしょうか。

心の問題について感じること

今の私はうつ病ASDは妖怪変化みたいな存在だと思っています。

よく理解できない現象。見えないけれど大勢が存在すると言っている。怖い。その怖さを少しでも和らげたい。だから名前が付くと少し安心する。なんだか心の問題も似たような気がしています。

得体の知れない妖怪(今後ヤツと呼びます)が心の中にいて、それが今の自分の感情とか考え方とか行動を操っていると想像すると少し気分がラクになりました。体調が悪くなっても「何かやってるなぁ」と以前よりも客観的に心の動きを捉えるようになりました。

ただヤツがずっと主導権を握っていると自分らしくない気がして気持ち悪いとも思います。私は好戦的な特性もあるので、こいつと勝負しようと思い立ちました。

どう勝負するのか?

観察して特徴や生態を掴み、生活上問題があればコツコツと潰していく。今の勝負方法です。ヤツは狡猾です。攻撃するタイミングも撤退するタイミングも実に巧妙、バリエーションも豊富です。絶対に取り逃がします。完全に叩き潰したと思っても確実に再生してきます。

そうなりますと観察して客観的なデータを蓄積する他ありません。ヤツは感覚肌で衝動的です。それが弱点です。冷静になって分析を進めてみるとパターンが見えてきます。分析した通りヤツが出てきたら1つ理解が進んだ証拠です。

次にヤツが出てきたときに現実的な問題が生じるか考えます。問題は生じず少し耐えたら去るのであれば待ちます。現実に干渉して問題が生じるのであれば課題として対処方法を考え実践します。これを繰り返してヤツが主導権を握らないよう手懐けるのです。

どういう点がしんどいのか?

この勝負に終わりがないこと、自分自身で戦うしかないことです。

ヤツは基本的に自分とは不可分な存在ですので一生勝負という名のお付き合いをする必要があります。勝負事で一番悔しいのは負けたときでもバカにされたときでもなく全力を尽くせないことです。ヤツはゲリラ戦を得意としており24時間365日いつどのように狙ってくるか分かりません。弱っていても、これ幸いと畳み掛けるように攻撃してくることもあります。その時はこの終わりのない戦いがつらく感じます。

親切に親身になってサポートして下さる人も多いです。実際に私も色々な方に何度も救っていただきました。しかし、大切なことですが最終的な決定権は自分にあります。どんなに親切親身な人であってもヤツとの勝負を肩代わりしてくれることも、100%理解してくれることもありません。というか不可能です。心の状態を100%理解して肩代わりしてくれる存在がいたら、それはそれで怖いです。

心のことを正確に的確に伝えることは非常に困難です。個人的なこと、環境的なことなどの要素が複雑に繊細に絡み合って今に至っているのです。問題点だけを解いて正確に的確に把握できているのであればすぐに答えが見つかるかもしれません。しかし、実際は簡単には解けないですし、解いたら別の問題が生じることもあります。そこが難儀なところです。

まとめ

今現在はヤツが優勢です。負けっぱなしです。少しずつ共生できるようになってきましたが主導権はヤツが握ってます。症状が重たくなった時は特にそうです。

ヤツは自己成長の楽しさと流されるだけの人生に終止符を打ってくれました。

心の中に存在しているヤツと向き合うことは自分自身と向き合うことです。ヤツの特徴や傾向を理解することで自己理解が進みました。

ヤツは自分の頭で考え続ける習慣をくれました。かつては病である以上治療法はあるだろうと正解を求めていました。世の中正解のある問題ばかりではないのに正解を求めてしまうのです。ヤツは妖怪変化の類いなので常に変化進化し続けます。正体も不明です。でも対処する必要はある。流されていたり常識に囚われていてはヤツに負けます。そのため色んな枠とか常識とかは無視して自分の頭で考え続けるようになりました。

そういう意味ではヤツを恨みつつ同時に感謝もしています。

 

ここまで読んでくださりありがとうございます。何かの一助になれば幸いです。