天職は探し求めて見つかるのか?

おはようございます。こんにちは。こんばんは。

これから書き記す内容は、正規・非正規雇用で働いた経験を参照しています。企業に雇用されている平の人間のつぶやきです。

はじめに

私は複数の会社を渡り歩いてきました。ジョブホッパーという転職を繰り返す人にあたります。業界も職種も特に一貫性はありません。転職活動をしてみて興味関心を持った仕事に就いていたというのが正直な所です。

何故転職活動を繰り返したのかという理由には様々あります。社風に馴染めなかった、人間関係が上手くいかない、業務量が多すぎる、拘束時間が想定よりも長く体力的に限界だった、能力不足などなどです。その中でも一番大きかったのは「別の職場、仕事であればもっと活き活き働けるのではないか??少なくとも今の仕事は天職ではない!」という今思えば甘っちょろい理由でした。

仕事や環境が変われば活き活き働ける?

結論から申し上げますと転職を繰り返しても活き活き働き続けるということはありませんでした。入社直後は活き活き働けるのですが仕事をして3ヶ月もすると徐々に活気が無くなり同じように職場、仕事を変えたくなるのです。

仕事や環境を変えたいという心のどこかに逃げ出したいという気持ちがあったように思います。できない自分を認めたくない。努力しているのに活躍できないのは周りのせいだ。きっとどこかに理想的な仕事や環境があってそこに至れば活き活きと働ける。退職直前はこのような気持ちが特に強くなりました。

単に現実を直視できない弱い人間だった。それだけなのかもしれません。今の自分を直視せず流されるがまま本能のまま逃げて逃げて逃げ続けるというのが実態だったのです。

そのような逃げ続ける仕事生活でも得られたことがありました。本当は何をやりたいのか、何を仕事にしていきたいのか、仕事に何を求めているのかということが見えてきたのです。

天職とは何か?

やりたいこと、できること、求められることが重なった時に仕事への充実感が増すと聞いたことがあります。やっていて楽しくて、どんどんできることが増えて、それに対して十分に評価される。これ以上の満足はないように思います。こういう仕事がいわゆる「天職」と感じられる仕事なのでしょう。

私は残念ながらそのような仕事体験を積むことができていません。仕事の難しさは、やりたいこと、できること、求められることが異なるベクトルになってしまうことにあると考えています。できるけれどやりたくない、やりたいけれど仕事がもらえないという葛藤は多かれ少なかれ誰しも抱えながら仕事していると思います。自分が仕事に求めている期待と職場が任せたいと思う仕事への期待のズレ。こればかりは話し合っても埋めることが難しい。そのストレスから精神的に参ってしまう方もいらっしゃると思います。

天職と出会えるのか?

今の私は受け身でいる限り出会うのは難しいと考えています。仕事に対する疑問や不満や不安を感じて何かが違うと思いながら仕事し続けていても天職とは出会えないのでしょう。このような気持ちを抱きながら仕事を続けることが悪いとは全く思いません。できることや経験することが増えていって関わる人が増えて、お給料も上がったりしているうちに天職だと感じられる日がくる人も多くいらっしゃると思います。

それでも私は疑問に思います。企業で働いていて天職に出会える可能性はどれくらいあるのかと。企業で働くということは組織の目標達成のため1つの駒として働くということです。会社で雇用されている以上コントロールできない事柄が多くなります。そのなかで納得できる理由を見つけ出して折り合いをつけることはできます。人間上手く理屈をつくることは得意なので必ず一貫性を見出すことができます。しかし、どこかに必ず歪みが生じます。

日本の場合、会社側が職業人生の決定権を強く握っているとも感じます。職種が簡単に変わったり、勤務地が簡単に変わったりします。希望に沿って行うというより会社都合によって行う側面が多いように思います。そうなるとますます天職と出会うことも天職を続けることも難しくなるのではないでしょうか。

まとめ

今の私は天職はつくり上げるものだと考えています。

つくり上げるというのは、自分で選択するということです。仕事に対して一貫性も意味も全く見出せない場合、転職する、起業、自営するという方法で進みたい方向に歩く必要があると考えています。

別の方向に歩き続けていても目的地には到着しません。だったら歩く方向を変える。歩いている途中に目的地が変わったのであればそのまま歩き続ける。そうやって一歩一歩自分のペースで歩んでいくことで天職は見つかるものだと信じています。

 

ここまで読んでくださりありがとうございます。何かの一助になれば幸いです。